おともだち
多江
「ねえ、栄司。小柴さんはどうなったの? 本当にもうランチ行ったり飲みに行ったりしないの? そもそも、惚れさせて復讐って何? 前まで会社の女性と話しても無かったじゃない? どうして最近色んな人と仲いいの? 」
「待って。これも聞きたい。加賀美くんの後輩のこと『りっかちゃん』って下の名前で呼んでなかった? 面識ないって言ったよね」
「セフレ契約の2回の呼び出しって1回しか使って無くない? 」
「あとこれも、これも、言いたかったの! 『付き合わない? 俺たち』とは言われたけど、『好きだ』って言ってくれたのは初めてだからねぇっ」
聞きたい事や言いたいことが言いたいことがたくさんあって、一つ一つ聞くのも待ってられなくて一気に聞いてしまった。栄司はポカーンとして、いち、に、と指を折った。
「4つ、でいいか。まず小柴さんな。えーっと微好意をもたれてんだろうなって感じたので線引きした。悪いけど、あのノリはしんどい。『復讐』はどこで聞いたのか知らないけど彼女たちが言ってただけだろ、なんだよ復讐って。振られて復讐するわけないだろ。好きな子には優しくします、俺は。会社の女性たちには意識してコミュニケーション取るようにしてたのはそうだな、セフレがいそうなんてイメージを払拭したかっただけ。変に好意を寄せられても困るし、多江が信じてくれたからもう気にしない。りっかちゃんの件は、たまたま相談事に乗って話した時に名前知っただけ。名字知らない。今後会うこともない。1回目は加賀美と会った日の夜は俺から誘ったじゃん。あれが1回目な」
栄司はばーっと早口で私の質問に答えた。
かぁ、と顔が熱くなる。やきもち全開の質問たちだと気づいたし、気づかれたから。
「あれ、そうだったの。自然すぎて1回目だって気づかなかった」
恥ずかしくて栄司からの誘いへの答えにだけ返事をする。
「そー、俺は結構加賀美を阻止するのに必死だったってのに、多江は気にしてないんだもんな」
「だって、そうだよ。加賀美くんだってさ、昔好きだっただけで心に誰かいる時は、懐かしいなって思い出話が楽しかっただけで……もう、二人では会わないよ」
栄司も同じだったんだと思うと、胸がくすぐったい。
「待って。これも聞きたい。加賀美くんの後輩のこと『りっかちゃん』って下の名前で呼んでなかった? 面識ないって言ったよね」
「セフレ契約の2回の呼び出しって1回しか使って無くない? 」
「あとこれも、これも、言いたかったの! 『付き合わない? 俺たち』とは言われたけど、『好きだ』って言ってくれたのは初めてだからねぇっ」
聞きたい事や言いたいことが言いたいことがたくさんあって、一つ一つ聞くのも待ってられなくて一気に聞いてしまった。栄司はポカーンとして、いち、に、と指を折った。
「4つ、でいいか。まず小柴さんな。えーっと微好意をもたれてんだろうなって感じたので線引きした。悪いけど、あのノリはしんどい。『復讐』はどこで聞いたのか知らないけど彼女たちが言ってただけだろ、なんだよ復讐って。振られて復讐するわけないだろ。好きな子には優しくします、俺は。会社の女性たちには意識してコミュニケーション取るようにしてたのはそうだな、セフレがいそうなんてイメージを払拭したかっただけ。変に好意を寄せられても困るし、多江が信じてくれたからもう気にしない。りっかちゃんの件は、たまたま相談事に乗って話した時に名前知っただけ。名字知らない。今後会うこともない。1回目は加賀美と会った日の夜は俺から誘ったじゃん。あれが1回目な」
栄司はばーっと早口で私の質問に答えた。
かぁ、と顔が熱くなる。やきもち全開の質問たちだと気づいたし、気づかれたから。
「あれ、そうだったの。自然すぎて1回目だって気づかなかった」
恥ずかしくて栄司からの誘いへの答えにだけ返事をする。
「そー、俺は結構加賀美を阻止するのに必死だったってのに、多江は気にしてないんだもんな」
「だって、そうだよ。加賀美くんだってさ、昔好きだっただけで心に誰かいる時は、懐かしいなって思い出話が楽しかっただけで……もう、二人では会わないよ」
栄司も同じだったんだと思うと、胸がくすぐったい。