チカ先輩のお気に入り。




「うん、あれ完全に俺見て笑ってるわ。どす黒いオーラ出てるもん」

「敵認定されててウケる」

「よし逃げるわ。じゃーね!」


その場を逃げるように去った伊緒くんに、花菜ちゃんとまやちゃんは面白そうに笑っている。
でも、どうしてチカ先輩が……?
チカ先輩を見つめると、私に手招きをして。


「行ってきなよ雪桜」

「授業までに戻って来なさそうだったら先生に上手く言っとくわ」

「え……?なんで……?」


戻って来なさそうだったらって、どういう意味だろう……?
疑問を持つ私に、ウインクを決める二人。
さすがにチカ先輩を待たせるわけには行かないから、二人の言葉なんて気にせずにそのまま席を立った。


「どうかしましたか?」


ドアまで行き、チカ先輩に声をかける。
なにか急用かな……。


「雪桜不足すぎて、会いに来ちゃった」

「え……っ?」

「だから俺とイチャイチャしよ」

「……っ、ちょ、」




< 278 / 303 >

この作品をシェア

pagetop