偶然?必然?運命です!
ーーお昼。
やぁああっと終わったぁ。
四時間目終了と同時に私は机に突っ伏した。
って、大事なお昼休憩!!
私は同じように机に突っ伏していた岸井くんの方を向き
「岸井くん!!お昼一緒に食べよ!!」
誘った。
さり気なく誘うつもりが必死!!
心臓がドキドキ!!
岸井くんは突っ伏したまま顔だけを私の方へ。
目は半眼。
わぁーお。
「アンタ……よく俺を誘えるな?」
おっと、お怒り。
まぁそれは
「ごめんなさい」
素直に謝る。
「でもそれは岸井くんもだよね?」
「……」
図星を指され黙る岸井くん。
授業中に健やかに寝るために手を組んだ私達だったけれど……
毎々失敗。
だってあんなに気持ち良く寝られたら眠くなるというものでしょう?
結局二人で寝てしまっては、叩かれたり泣かれたり、黒板の前まで出て問題を解かされたりと散々な目に。
しかし終わったことをクヨクヨと悔いても仕方がない。
次だ、次。
「今日私、弁当持ってきてなくて購買の場所も教えて下さい。なんでも一つ奢るよ」
「何をしている、さっさと行くぞ」
今までの渋りはどこへやら、スッと立ち上がった岸井くんはスタスタと歩き出す。
「はい!!」
笑って返事をした私は岸井くんの隣まで行き、並ぶ。
わーい、一緒にご飯!!
「「「「「「…………」」」」」」
ソローリ……。
バキィッ!!
「「「「「「っっ!?」」」」」」
変な音に振り返ると、納谷さんが真っ二つに折ったシャーペンを握りしめ私を睨んでいるのとそれに怯えるクラスメイトの姿が見えた。