偶然?必然?運命です!
購買に案内をしてもらった。
結構大きな購買で、コンビニみたい!!
あっ、おにぎりがある!!
私はバクダンおにぎりを二個、そしてチョコロールパンにお茶を手に取る。
「まさかと思うが……それを一人で食べると?」
岸井くんが隣でギョッとしてる。
うん?
「食べるよ!!朝、食パン一枚で、しかも詰まらせて飲み込んじゃったからお腹が空いてお腹が空いて」
「飲み……?」
そんな岸井くんの手には菓子パン一つとプリンが一つ。
プリンて!!
可愛いなぁっ。
それぐらいなら
「全部一緒に」
「良いのかよ?」
「昨日のお礼もかねて、お礼にしては少ないけど」
「そうか。じゃあ遠慮なく」
そう言って、岸井くんは紙パックのリンゴジュースを足した。
「アハハッ!!」
小さな安い付け足しに笑いながら私は会計を済ませた。
袋は岸井くんが持ってくれて歩き出す。
「ありがとう」
持ってくれたことにお礼を言う。
それにしても……
なにやら注目を集めているような??
あーでもそうだよね。
岸井くん……カッコいいもんね。
モテるよね。
ライバルがいっぱいか。
燃えるね。
先手必勝とばかりに岸井くんの隣に並んだ私は、誰にでもなくニーッコリと微笑んだ。
って、あれ?
てっきり教室で食べるのだと思っていたけれど、岸井くんは教室とは正反対の方へ向かっていた。
「教室で食べるんじゃないの?」
聞いてみる。
すると
「これの」
そう言って袋をカサカサと振る岸井くんは
「礼に俺のお気に入りの場所を教えてやるよ」
悪戯っ子のように微笑んだ。
「え!?」
岸井くんのお気に入りの場所!?
「他の奴らには秘密だぞ」
「うん!!」
二人だけの秘密だって!!
キャーーッ!!
何処だろう?
楽しみ!!