結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
今日はお昼過ぎには帰ると言っていたし、どこかで待ち合わせして見に行ったらいいんじゃないだろうか。

善は急げとばかりに携帯を手に取り、眼鏡を見に行かないかとメッセージを送る。
少しして、喜んでいるメッセージとともに終わったら連絡すると返ってきた。

「よしっ」

このときはいいプレゼントが決まってよかったとうきうきだったけれど、……とんでもない結末が待っていたのです。

昼食は食べてくるとのことだったので、私も外で済ませようと早めに準備をする。
最近は前よりもお洒落をするようになっていた。
おかげで会社では、急に綺麗になったと噂されていた。
のはいいが、「恋人でもできたのか? いや、ありえない」には笑ってしまう。
でも、それが今までの私の評価だったのだ。

「イブキー、ちょっと出てくるからおとなしくお留守番しててねー」

イブキをケージに帰し、ペットカメラの位置を調整して家を出た。
待ち合わせの駅近くで昼食を摂り、あたりをうろうろする。

「スーツ……」

紳士服店のショーウィンドウを見ながら、勝負服でスーツもありだったなといまさらながら思った。
でも、矢崎くんは会社用のスーツはセミオーダーしていると言っていたし、間に合わないな。
でも。

店に入り、ネクタイを物色した。
< 121 / 193 >

この作品をシェア

pagetop