結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
食事のあと、コーヒーを淹れたカップをふたつ持って、矢崎くんがソファーにいる私の隣に座る。
どんなに忙しくてもこのコーヒータイムを彼は大事にしていたし、コーヒーを淹れるのだけは俺の仕事だと絶対に譲ってくれない。
「あの、さ」
「ん?」
コーヒーをひとくち飲んだ彼が、私を見る。
「これ、よかったら使って」
「え、なにこれ?」
私が差し出した小箱を、矢崎くんは戸惑いながら受け取った。
「純華から俺に、プレゼント?」
「そう」
「ヤバい、嬉しすぎる」
なぜか眼鏡から下を手で隠し、彼が視線を逸らす。
それで弦のかかる耳が、こちらを向く。
その耳は真っ赤になっていた。
……え。
もしかして、滅茶苦茶喜んでくれてる?
そう気づくと同時に、これが妻として彼への初めてのプレゼントなのだと思い至った。
「開けていいか?」
「えっ、あっ、……うん」
矢崎くんが照れに照れまくっているせいもあって、私までなぜか恥ずかしくなってくる。
「ネクタイ?」
「あっ、うん。
そう。
アクアマリンのタイピンにあうのがいいなって思って」
「めちゃめちゃ嬉しい」
彼の顔が近づいてきて、ちゅっと軽く唇が重なった。
「契約のとき、これ締めていくな」
「う、うん」
どんなに忙しくてもこのコーヒータイムを彼は大事にしていたし、コーヒーを淹れるのだけは俺の仕事だと絶対に譲ってくれない。
「あの、さ」
「ん?」
コーヒーをひとくち飲んだ彼が、私を見る。
「これ、よかったら使って」
「え、なにこれ?」
私が差し出した小箱を、矢崎くんは戸惑いながら受け取った。
「純華から俺に、プレゼント?」
「そう」
「ヤバい、嬉しすぎる」
なぜか眼鏡から下を手で隠し、彼が視線を逸らす。
それで弦のかかる耳が、こちらを向く。
その耳は真っ赤になっていた。
……え。
もしかして、滅茶苦茶喜んでくれてる?
そう気づくと同時に、これが妻として彼への初めてのプレゼントなのだと思い至った。
「開けていいか?」
「えっ、あっ、……うん」
矢崎くんが照れに照れまくっているせいもあって、私までなぜか恥ずかしくなってくる。
「ネクタイ?」
「あっ、うん。
そう。
アクアマリンのタイピンにあうのがいいなって思って」
「めちゃめちゃ嬉しい」
彼の顔が近づいてきて、ちゅっと軽く唇が重なった。
「契約のとき、これ締めていくな」
「う、うん」