結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
「もーさー、もうちょっと気を利かせてくんない?」
ニヤニヤいやらしく笑っている正俊の手は彼女の太ももにのっていて、なにをしようとしていたのか丸わかりだ。
「それはすみません」
つかつかと彼らの傍に勢いよく寄り、彼女の手を引っ張って立たせる。
そのまま、庇って彼と彼女のあいだに立った。
怒りで、頭が沸騰する。
けれど、ここで熱くなったほうが負けだ。
少しでも冷静でいろと自分に言い聞かせた。
「あとはいいから、戻りなさい」
しかし彼女は、おどおどと正俊を伺っている。
きっと、言うことを聞かなければクビにしてやるとか言われたのだろう。
「大丈夫、なにも心配しなくていいから。
ほら」
今度は、できるだけ安心させるように彼女に微笑みかける。
それでようやく彼女は表情を緩ませ、ぺこりと頭を下げて部屋を出ていった。
「鏑木さん。
セクハラ行為について散々注意を受けているはずですが」
彼がこちらに来ては女子社員やアルバイトを口説いているのは、問題になっていた。
ただ口説くだけならまだいいが、親の、会長の威を借り食事に無理矢理連れていき、……そのあとは想像にお任せする。
訴えられないのはひとえに、問題になる前に父親が金で解決してしまうからだ。
ニヤニヤいやらしく笑っている正俊の手は彼女の太ももにのっていて、なにをしようとしていたのか丸わかりだ。
「それはすみません」
つかつかと彼らの傍に勢いよく寄り、彼女の手を引っ張って立たせる。
そのまま、庇って彼と彼女のあいだに立った。
怒りで、頭が沸騰する。
けれど、ここで熱くなったほうが負けだ。
少しでも冷静でいろと自分に言い聞かせた。
「あとはいいから、戻りなさい」
しかし彼女は、おどおどと正俊を伺っている。
きっと、言うことを聞かなければクビにしてやるとか言われたのだろう。
「大丈夫、なにも心配しなくていいから。
ほら」
今度は、できるだけ安心させるように彼女に微笑みかける。
それでようやく彼女は表情を緩ませ、ぺこりと頭を下げて部屋を出ていった。
「鏑木さん。
セクハラ行為について散々注意を受けているはずですが」
彼がこちらに来ては女子社員やアルバイトを口説いているのは、問題になっていた。
ただ口説くだけならまだいいが、親の、会長の威を借り食事に無理矢理連れていき、……そのあとは想像にお任せする。
訴えられないのはひとえに、問題になる前に父親が金で解決してしまうからだ。