結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
それが終わると、念入りにお肌の手入れをする。
せっかくの晴れ舞台だもんね、最高の自分で紘希の隣に立ちたい。

そうこうしているうちに、紘希が手配していたタクシーが迎えに来る。

「はーい!
イブキ、行くよ」

「わん!」

いいお返事をしたイブキをキャリーに入れ、今日の会場である教会へと向かった。

係の方にイブキを預け、私も準備をする。
今日はもちろん、ドレスだ。
和装も見たいという紘希のリクエストで、そちらは写真を撮った。
というか衣装の下見に行った時点で、あれもこれも着せてみたいと本当に大変だったのだ。
しかも最終的に決められないからと、五着もスタジオで写真を撮る羽目になった。

「純華、お待たせー」

「お疲れー」

私より少しだけ遅れてきた紘希も、準備を始める。

「イブキ、おとなしくしてた?」

「可愛い可愛い言われて、すっげー得意げな顔してた」

想像して笑ってしまう。
今日の式はイブキも一緒だ。

「ドレス、似合ってるな」

「ありがとう」

褒められて素直にお礼を言う。
綺麗な純華を引き立てるのはシンプルなドレスだと、選んだドレスをベースに紘希はオーダーしてくれた。
張りのある、パールのような艶のあるシルクでできた、オフショルダーのAラインドレス。
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