結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
上司には現状を訴えたものの、しばらくの辛抱だからと取り合ってくれない。
人員補充で入ってきた社員が三日で辞め、人手不足なのもわかる。
なら、私がやるしかないのだ。
「そうやって頑張るとこ、純華のいいところだけど悪いところだぞ」
行儀悪く矢崎くんが箸の先で私を指す。
それを睨んでいた。
「わかってるよ」
回せる仕事はできるだけまわりに振っている。
それでも、どうにもならないのだから仕方ない。
「新居も探さなきゃだし、指環も買いに行きたいけど、当面は無理かなー」
はぁーっと諦めるようなため息が矢崎くんの口から落ちる。
「あのさ」
「なに?」
「離婚……」
「しない」
全部言い切らないうちに、被せるように彼は拒否してきた。
「どうしてそこまで、私に拘るの?」
「俺は純華が好きだからだ」
彼の答えを聞いて、私の口から重いため息が落ちていく。
「私のどこがいいの?」
「真面目で、笑うとすっごく可愛いところ」
「……は?」
即答されて、穴が開くほど矢崎くんの顔を凝視していた。
真面目は、わかる。
真面目すぎて周囲からは敬遠されがちだ。
でも、〝笑うと可愛い〟が理解できない。
それだけならまだしも、さらに〝すっごく〟がつくともう、わけがわからなかった。
人員補充で入ってきた社員が三日で辞め、人手不足なのもわかる。
なら、私がやるしかないのだ。
「そうやって頑張るとこ、純華のいいところだけど悪いところだぞ」
行儀悪く矢崎くんが箸の先で私を指す。
それを睨んでいた。
「わかってるよ」
回せる仕事はできるだけまわりに振っている。
それでも、どうにもならないのだから仕方ない。
「新居も探さなきゃだし、指環も買いに行きたいけど、当面は無理かなー」
はぁーっと諦めるようなため息が矢崎くんの口から落ちる。
「あのさ」
「なに?」
「離婚……」
「しない」
全部言い切らないうちに、被せるように彼は拒否してきた。
「どうしてそこまで、私に拘るの?」
「俺は純華が好きだからだ」
彼の答えを聞いて、私の口から重いため息が落ちていく。
「私のどこがいいの?」
「真面目で、笑うとすっごく可愛いところ」
「……は?」
即答されて、穴が開くほど矢崎くんの顔を凝視していた。
真面目は、わかる。
真面目すぎて周囲からは敬遠されがちだ。
でも、〝笑うと可愛い〟が理解できない。
それだけならまだしも、さらに〝すっごく〟がつくともう、わけがわからなかった。