結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
図星すぎてなにも言い返せなかった。
彼とのキスは嫌じゃない、むしろ――嬉しい。
けれど私には、受け入れられない理由があるわけで。
「明確に嫌いだと拒否されない限り、俺は離婚なんてしないからな。
ほら、早く食べてしまえよ、遅刻するぞ」
「ううっ」
しぶしぶ、残りのごはんを食べてしまう。
そんな私の前で、矢崎くんはなにが楽しいのかにこにこ笑って私を見ている。
彼がこんな、頑固で粘着体質だなんて知らなかった。
考えなしに昨晩、勢いで入籍してしまった自分を叱り飛ばしたい気分だ。
片付けは食洗機があるからと矢崎くんがさっさとしてしまった。
「いってきます」
出社する準備ができたところで、彼が私にキスしてくる。
それを避けようと顔を背けたら、手で掴まれて強引に唇を重ねられた。
「だからー」
「嫌なら引っ叩けばいいだろ」
「うっ」
抗議したところで矢崎くんは涼しい顔をしている。
それに私にも彼を叩くなんて気持ちはまったくなかった。
「あ」
鞄を手に玄関に向かいかけた矢崎くんが、なにかを思い出したかのように足を止める。
「会社では俺たちが結婚したことは内緒な」
悪戯っぽく彼が、人差し指を唇に当てる。
彼とのキスは嫌じゃない、むしろ――嬉しい。
けれど私には、受け入れられない理由があるわけで。
「明確に嫌いだと拒否されない限り、俺は離婚なんてしないからな。
ほら、早く食べてしまえよ、遅刻するぞ」
「ううっ」
しぶしぶ、残りのごはんを食べてしまう。
そんな私の前で、矢崎くんはなにが楽しいのかにこにこ笑って私を見ている。
彼がこんな、頑固で粘着体質だなんて知らなかった。
考えなしに昨晩、勢いで入籍してしまった自分を叱り飛ばしたい気分だ。
片付けは食洗機があるからと矢崎くんがさっさとしてしまった。
「いってきます」
出社する準備ができたところで、彼が私にキスしてくる。
それを避けようと顔を背けたら、手で掴まれて強引に唇を重ねられた。
「だからー」
「嫌なら引っ叩けばいいだろ」
「うっ」
抗議したところで矢崎くんは涼しい顔をしている。
それに私にも彼を叩くなんて気持ちはまったくなかった。
「あ」
鞄を手に玄関に向かいかけた矢崎くんが、なにかを思い出したかのように足を止める。
「会社では俺たちが結婚したことは内緒な」
悪戯っぽく彼が、人差し指を唇に当てる。