初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
他人を頼るのが苦手な不器用な男であるが、それがオネルヴァにとっては可愛らしくも見えた。
苦悶に歪む彼を助けることができるのは自分だけ。
その気持ちが少しだけオネルヴァを大胆にさせる。
自ら、彼の厚い唇に顔を寄せる。その行為に驚き、イグナーツが少しだけ身を引いたのを感じた。だが、すぐに彼のほうから積極的に求めてきた。
鼻から抜けるような甘い声が漏れ始める。
鼻から息をしろと言われ、それを実践していたとしても、あまりにもの激しさに苦しくなる。
これ以上は無理、と思ったところで顔を背けてすぐに下を向く。
先ほどから足の間に何か硬いものが当たっているような気がして、それが気になっていた。
イグナーツは彼女の視線に気がついたようで「すまない」と謝罪の言葉を口にする。
「あの、具合はよくなりましたか? その……今日も魔力に侵されていたのですよね?」
「ん、あ、あぁ。そうだ……。だが、君のおかげで助かった」
彼の上から退けるために、オネルヴァが身体を動かすと、彼は苦しそうに顔をしかめた。
「やはり、まだ魔力が?」
「ち、違う。悪いが……そこから退いてもらえないだろうか」
そこというのは彼の膝上を指しているのだろう。オネルヴァ自身も、大きく足を開いている恥ずかしい姿をしている。
「あ、ごめんなさい」
慌てて身体を引いて、彼から降りた。
「あ、旦那様。お食事をお持ちしました」
何事もなかったかのように、彼女はワゴンを引き寄せた。
苦悶に歪む彼を助けることができるのは自分だけ。
その気持ちが少しだけオネルヴァを大胆にさせる。
自ら、彼の厚い唇に顔を寄せる。その行為に驚き、イグナーツが少しだけ身を引いたのを感じた。だが、すぐに彼のほうから積極的に求めてきた。
鼻から抜けるような甘い声が漏れ始める。
鼻から息をしろと言われ、それを実践していたとしても、あまりにもの激しさに苦しくなる。
これ以上は無理、と思ったところで顔を背けてすぐに下を向く。
先ほどから足の間に何か硬いものが当たっているような気がして、それが気になっていた。
イグナーツは彼女の視線に気がついたようで「すまない」と謝罪の言葉を口にする。
「あの、具合はよくなりましたか? その……今日も魔力に侵されていたのですよね?」
「ん、あ、あぁ。そうだ……。だが、君のおかげで助かった」
彼の上から退けるために、オネルヴァが身体を動かすと、彼は苦しそうに顔をしかめた。
「やはり、まだ魔力が?」
「ち、違う。悪いが……そこから退いてもらえないだろうか」
そこというのは彼の膝上を指しているのだろう。オネルヴァ自身も、大きく足を開いている恥ずかしい姿をしている。
「あ、ごめんなさい」
慌てて身体を引いて、彼から降りた。
「あ、旦那様。お食事をお持ちしました」
何事もなかったかのように、彼女はワゴンを引き寄せた。