初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
イグナーツもそう尋ねてみたのはいいが、ドクドクと心臓はうるさいくらいに動いていた。
今の生活を否定されるのが怖いのだ。
「いつまでもこの時間が続けばいいと、先ほど旦那様はおっしゃっておりました。つまり、それが『幸せ』ということなのかなと。そうなれば、わたくしも幸せです。エルシーがいて、旦那様がいて、パトリックやヘニーがいて。このような生活を送れるようになるとは、ずっと思ってもおりませんでした。今の生活がずっと続けばいいと、そう思っております」
オネルヴァはイグナーツを凝視している。彼女なりに、真剣に考えた結果なのだろう。
心が晴れていくと共に、彼女が愛おしいと思う。
「俺は、ずっと君に謝らねばならないと思っていた」
掛布より腕を出し、彼女の身体を抱き寄せる。
「旦那様?」
抱き合って眠るのも、何も初めてではない。彼女の唇だって、魔力に侵されることを理由に、何度も求めている。
「あ、もしかして、また魔力が?」
いつも、こうやって抱き寄せるのが引き金になっていた。彼女もそれを理解しているのだろう。
「違う、魔力はまだ大丈夫だ」
そう。まだ、大丈夫。先ほど、気持ちが昂ったときは危ないと思った。それでも彼女に触れたことで、溢れそうになった魔力は無効化された。
「君は今、幸せか?」
イグナーツは尋ねた。
今の生活を否定されるのが怖いのだ。
「いつまでもこの時間が続けばいいと、先ほど旦那様はおっしゃっておりました。つまり、それが『幸せ』ということなのかなと。そうなれば、わたくしも幸せです。エルシーがいて、旦那様がいて、パトリックやヘニーがいて。このような生活を送れるようになるとは、ずっと思ってもおりませんでした。今の生活がずっと続けばいいと、そう思っております」
オネルヴァはイグナーツを凝視している。彼女なりに、真剣に考えた結果なのだろう。
心が晴れていくと共に、彼女が愛おしいと思う。
「俺は、ずっと君に謝らねばならないと思っていた」
掛布より腕を出し、彼女の身体を抱き寄せる。
「旦那様?」
抱き合って眠るのも、何も初めてではない。彼女の唇だって、魔力に侵されることを理由に、何度も求めている。
「あ、もしかして、また魔力が?」
いつも、こうやって抱き寄せるのが引き金になっていた。彼女もそれを理解しているのだろう。
「違う、魔力はまだ大丈夫だ」
そう。まだ、大丈夫。先ほど、気持ちが昂ったときは危ないと思った。それでも彼女に触れたことで、溢れそうになった魔力は無効化された。
「君は今、幸せか?」
イグナーツは尋ねた。