初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
食事が終わり、お茶が運ばれてきた。エルシーの前には、彼女の好きなチョコレートのババロアが置かれる。
「エルシー」
名を呼ぶと、ババロアをすくっていた彼女が顔をあげた。
「新しいお母さまがきてもいいか?」
ポロリと彼女のスプーンの上からババロアが落ちた。慌ててエルシーはすくい直すと、パクリと口に入れる。
その様子をイグナーツは黙って見つめていた。彼女が嫌がる素振りを見せるなら、結婚を断る絶好の機会である。
ババロアを噛みしめたエルシーは、にかっと顔中を輝かせた。
「はい。うれしいです」
彼女が嫌がるだろうと思っていたイグナーツは面食らった。笑顔のエルシーに対して、イグナーツの顔はひくひくと引き攣り始めている。
「エルシーは、新しいお母さまが嫌ではない?」
「はい!」
元気よく返事されてしまうと、今までイグナーツだけでは不満だったのかと思ってしまうくらいだ。
「エルシー」
名を呼ぶと、ババロアをすくっていた彼女が顔をあげた。
「新しいお母さまがきてもいいか?」
ポロリと彼女のスプーンの上からババロアが落ちた。慌ててエルシーはすくい直すと、パクリと口に入れる。
その様子をイグナーツは黙って見つめていた。彼女が嫌がる素振りを見せるなら、結婚を断る絶好の機会である。
ババロアを噛みしめたエルシーは、にかっと顔中を輝かせた。
「はい。うれしいです」
彼女が嫌がるだろうと思っていたイグナーツは面食らった。笑顔のエルシーに対して、イグナーツの顔はひくひくと引き攣り始めている。
「エルシーは、新しいお母さまが嫌ではない?」
「はい!」
元気よく返事されてしまうと、今までイグナーツだけでは不満だったのかと思ってしまうくらいだ。