初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
その日は、朝から太陽の光が眩しかった。澄み切る青空は、海のように青く、雲一つ見当たらない。
上等な浅紫色のドレスに身を包むオネルヴァは、キシュアス王国の紋章の入った豪華絢爛な馬車に乗せられた。一国の王女が輿入れするだけあり、この馬車を引く馬は四頭いる。
彼女の輿入れについてくるのは従者が二人、侍女が一人。それから、荷物番や護衛に当たる者。だが、それも国境までだと聞いている。
国境の関所にゼセール王国の関係者が迎えにきているとのこと。そこでオネルヴァはキシュアス王国の馬車からゼセール王国の馬車に乗り換えるらしい。
オネルヴァにとって馬車に乗るもの初めてで、王宮の敷地から出るのも初めてである。
馬車に乗る際に義父であり叔父でもあるキシュアス王が「すまない」と口にしたのが印象的だった。アルヴィドは口元に微笑みをたずさえていたが、何か言いたそうに唇を震わせていた。
「お世話になりました」
オネルヴァは二人にそう告げて、深々と頭を下げる。彼らは、父や兄よりも、父と兄のような存在の二人だったのだ。
従者に手を引かれて馬車に乗る。
内装もきらびやかで細かい細工が施してあり、とにかく広い。オネルヴァの隣に侍女が座り、向かい側には従者の二人が座る。
さらにもう一台、荷物と護衛を乗せた馬車が、後ろからついてくる。
上等な浅紫色のドレスに身を包むオネルヴァは、キシュアス王国の紋章の入った豪華絢爛な馬車に乗せられた。一国の王女が輿入れするだけあり、この馬車を引く馬は四頭いる。
彼女の輿入れについてくるのは従者が二人、侍女が一人。それから、荷物番や護衛に当たる者。だが、それも国境までだと聞いている。
国境の関所にゼセール王国の関係者が迎えにきているとのこと。そこでオネルヴァはキシュアス王国の馬車からゼセール王国の馬車に乗り換えるらしい。
オネルヴァにとって馬車に乗るもの初めてで、王宮の敷地から出るのも初めてである。
馬車に乗る際に義父であり叔父でもあるキシュアス王が「すまない」と口にしたのが印象的だった。アルヴィドは口元に微笑みをたずさえていたが、何か言いたそうに唇を震わせていた。
「お世話になりました」
オネルヴァは二人にそう告げて、深々と頭を下げる。彼らは、父や兄よりも、父と兄のような存在の二人だったのだ。
従者に手を引かれて馬車に乗る。
内装もきらびやかで細かい細工が施してあり、とにかく広い。オネルヴァの隣に侍女が座り、向かい側には従者の二人が座る。
さらにもう一台、荷物と護衛を乗せた馬車が、後ろからついてくる。