れんれんと恋するための30日


すると、蓮はレジャーシートに寝転んで幸にもおいでと手招きした。
幸も隣に寝転ぶと、蓮はスマホを空高く掲げる。


「こうなることもちゃんと想定して、もう一つの星空を準備しといたんだ」


蓮の空高く上がったスマホの画面が変わり、そこには、夜空に輝く満天の星空の動画が映し出された。
小さな画面に映し出された星空は、辺りが真っ暗なせいで、まるでその暗闇に溶け込んで最高の輝きを放っている。
福は、蓮のスマホの中にある星空を漂っているような、そんな気分になった。
確かに、福の目の前に星空が広がっている。

「れんれん、ありがとう…」


福は起き上がり、寝転ぶ蓮の顔を覗きこんだ。


「星空より俺の顔を見ていたい?
もう、ほら、また、泣いてるし」


蓮も起き上がると、スマホの灯りで福の顔を照らし優しく涙を拭いてくれた。


泣いちゃだめ…
泣いたらここにずっと居たくなるでしょう?
れんれんの笑顔をずっと見ていたくなるでしょう?

涙よ、止まって…

朝になったら福じゃない幸がれんれんを愛していくんだから…
そのために私はここにきたんだから…


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