れんれんと恋するための30日


「道がフランスに行く前に、いつか透子の絵が描きたいって言ってくれた…

その時、道は15歳で、私は13歳で…
大人になる前の透子を描きたいって、そう約束したんだけど。
でも、道は中々日本に帰ってこなくて、私は毎日泣いて過ごした。

そしたら、去年の夏休みに、突然、道は帰ってきたの。
三年ぶりに大人になった道を見て、私は本気で道を愛してることに気づいた。

そして、またフランスに帰る道に向かって、
“私は17歳の誕生日までに処女を捨てるから、きっと、道はもう永遠に私の事は描けなくなる。
だって、道の大好きな少女の透子じゃなくなるから”って
そんな意地悪を言った」


透子はあの時の道の顔を一生忘れない。
困ったように笑いながら、切なく遠くを見た寂しそうな顔を…


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