れんれんと恋するための30日
蓮と透子、始まりはいい加減だったかもしれないが、でも、蓮はきっと透子を愛している。
だって、あんな素敵な透子さんを愛さない男なんて、きっと、この世にはいない。
「あいつの事を聞いてきたんだろ?」
「あいつ?」
「…斎藤道」
福は驚いて、蓮の顔を見た。
「ミッチーの事、知ってるの?」
蓮は遠くを眺めたまま頷いた。
「じゃ、なんで透子さんとつき合ってるの?」
福は、自分は何をしてるんだろうと、今になって思った。
大好きな蓮が今つき合ってる彼女と友達になった私は、この先、何がしたいんだろう?
透子さんは、なんで私と友達になりたいって思ったのかな?
道と両想いになりたいから?
じゃ、蓮の気持ちは?
じゃ、私の気持ちは?
透子に頼まれたら、誰も断ることなんてできない。
蓮だってそう、道だって、そして、私だって…
「透子が困ってるから、協力してやった」
透子さん、ごめんね、私には時間がないんだ…
二人の間に本物の愛情がないのなら、私は、透子さんから蓮を奪う。