れんれんと恋するための30日
「れんれん、つき合うってそういうものなの?
そこに愛がなくてもつき合えるものなの?
透子さんは、すごい素敵な人だよ、女の私だって、好きになっちゃうくらい。
でも、透子さんは、れんれんの事は愛していない。
透子さんが愛しているのはミッチーだけ。
小さい頃から、ずっと、ミッチーしか見えてないんだから…」
「そんな事、分かってるよ…」
蓮は幸の目を見ずに、小さくそう呟いた。
あの日、泣いている透子を放っておけなかった。
学校一の美女と呼ばれている彼女は、綺麗なだけじゃなく繊細で優しい心の持ち主で、そんな彼女が肩を震わせて泣いていた。
斎藤道…
蓮は、調べれば調べるだけ、風変わりな道に何一つ敵うものはないと思い知らされた。
逆に、どうしして透子をこんな気持ちにさせるのか、道の事が理解できなかった。
蓮は透子の気が済むまで、透子につき合うと心に決めた。
透子が別れようと言わない限り、俺はバカなふりをして透子に合わせると、そう決めたんだ。