憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
会えなくても、努力しなきゃ。
年越しに向けての料理を手伝い、掃除もする。
学校が始まったら会えるかもしれない。
そしたら、気持ちを伝えてみようか。
あの棟には行けないけど、どこかでばったり会えるかも。
その思いを胸に新年の願いは"王子様に会いたい"と願った。
「彼氏できたの!?見せて!」
「実は隣のクラスなんだ!」
「ねえねえ、聞いた?夜鴉解体したって!」
「え?そうなの?」
3学期が始まった。
賑やかな教室内
色んな話が聞こえてくるけど、1番のニュースは、
「まじで!?何で解体したの?」
「それがさ、黒田加奈子がえげつない女で…、」
強姦補助、痴漢行為、黒田加奈子、夜鴉、解体
この言葉があっという間に学校中に広まった。
最初の言葉には少し、いや、私が関係している気がする。
嫌な記憶を甘い甘い記憶で塗りつぶす。
「彩ちゃん、今日やばくない!?可愛すぎるよ!」
「ありがとう!メイク頑張ったの。」
「でも、これでもナチュラルだよね!?素材が良すぎる!」