憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした




トボトボと歩いてると懐かしい公園が目についた。

私がいつも遊んでいた公園で、ヒーローに出会った大切な場所



ブランコに腰掛けてギィィと音を立てて動かす。
足なんてつかなかったのに…。止まらなくて泣いたこともあったと聞いた。


そういえばヒーローに助けられたのは、あのタイヤに登った後落ちて泣いてた時だったかな…。

また会えると思ってたけど、それっきりでだんだんとヒーローの顔も忘れてしまった。


でもかっこいいヒーローの後ろ姿は覚えていて。
あれが私の初恋だったんだろうなと思う。

初恋は叶わないものだという…。なら、今度は…。




急に勇気が出て、携帯のケースから落とさないようにしていた紙を大事に取り出す。

2つのうち11桁の番号が並んでる方を握りしめ、時間をかけながらゆっくり数字を並べていき。

最後に3を入力すると携帯が繋ぎ始めた。



「押しちゃった…!どうしよう!」

繋がったことに慌てて意味もなく辺りをキョロキョロする。



恐る恐る耳に当てると呼び出し音が鳴っていて、固唾を飲んでじっとしていた。







『…はい。』


!!
出ないなと思ったところに低い声が耳にすっと入ってきた。

かっこいい…。と素直に感じてぼうっとしてしまう。



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