憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
『…今どこ。』
「家の近くの公園…、」
『んじゃあ、早く帰って良い子にしてろ。週末に備えてな。』
「えっ、」
週末…?え?
「週末会えるの?」
『外を歩くのは無理かもしれねーけど。それで良いなら。』
「良い!」
公園に響いた私の声は電話越しにもうるさかったようで、『うるさ。』と笑った声が聞こえた。
会えないと悶々としていた日々が嘘のように気持ちが軽やかで、スキップしながら家に向かった。
真っ先にクローゼットを開けて服を物色し始めて、ハッとする。
今までできなかった番号登録をこの勢いのまま済ませる。
安達 理玖という名前が追加された画面を眺めて胸がいっぱいになる。