憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
「ちょっと……っ!何してんのよ!」
そんな声も聞こえない。
俺の耳には彩の声と舌が絡み合う水音しか届かない。
「申し訳ありません。今しばらくお待ちを。」
「誰よあんた!ちょっとどいて!何キスしてんのよ!」
「お似合いではありませんか。」
2人が銀色の糸で繋がれながら離れたのは数分後
彩は思考が止まったのか、ぼーっと俺を見つめている。
そんな顔をされるともう一度噛みつきたくなるが、場所を変えたかった。
いつの間にか側にいた横山に女を任せる。
「っ何で!どいつもこいつも私じゃダメなの!その女より私の方が絶対良い女なのに!」
「どこが。お前その自信どっから湧いてくんだ。」
ゴミを見たような目をしていただろう。
あいつはそれに相応しい。
彩の腰に手を回して静かにお互いの体温を感じながら向かう。
俺たちの空き教室に。