憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした




「本当に彼氏だなんてっ!」

ポロポロと涙を流すお母さんにつられて、私も久しぶりの理玖に泣いてしまう。





お母さんは私の友達だと思って、もうすぐ帰って来るからと家に入れたらしい。

卒業のお祝いを言われたので、理玖の歳を聞いたら1つ上だと返ってきた。
そして、お付き合いしていると言われたらしい。


それからお母さんは放心状態で目の前の綺麗な男の子を凝視していたらしい。

何でこんな芸能人のような子がうちの子を…?
いや、彩はもちろん可愛くて良い子に育った自慢の娘だけど…。



放心した理由は全て理玖が芸能人並みの容姿とオーラを持っているためだった。


新手の詐欺かと疑って『娘はいません!』なんて言ってしまったと泣き笑いの状態で話してた。





「彩さんも無事ご卒業ということで、ご挨拶に伺いました。改めまして、彩さんとお付き合いさせていただいています。安達理玖と申します。」


深々と頭を下げる理玖
お母さんは口に手をあてて小さく「きゃーっ」と叫んでる。


「彩っ!本当に王子様来たじゃない!すごいわね!」

王子様だ〜っ!とはしゃいでるお母さん
私は恥ずかしくて止めてと言ってるのに全然聞こえてない。




< 142 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop