憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした




ビル街を見下ろせる部屋にはカタカタと軽快な音が響いてる。


この集中力がかれこれ3時間は続いてる。
そろそろひと息入れた方が良いと判断して隣の部屋に入る。


ミルクを温めてカップにチョコレートを入れる。
お菓子は先日渡されていた見た目が綺麗な海外のお菓子を並べる。



「伊織様。休憩なさってください。」

「んー。」


あと少し。というような返事に邪魔にならないところにカップとお菓子を置く。
相変わらずのタイピングは気持ちが良いくらいだ。




それからしばらくして体を伸ばしながらカップとお菓子を見て嬉しそうに笑う。


「これどうしたんですか?」

「伊織様にと。理玖様からのお土産です。」

「優しい〜。直接くれても良いんだけど。まあお土産買って来てくれるだけ良いですよね?」

「伊織様好みの甘いお菓子ですから。面と向かって渡すのが恥ずかしいんじゃないですか?」

「帰って来たのに1回も顔を出さないなんて…。まだ反抗期なんですかね?」


不満気に口を尖らしている。
反抗期…という訳では無さそうだが…。


「大丈夫ですよ。理玖様はどちらかといえば湊様似なので親不孝なことはしませんよ。それに、大切な方にはとても一途でしっかりしていますよ。それこそ湊様のように大きな愛を持ってお守りしています。」


そう。彼女に負担をかけてしまうのは仕方ないにしても、それを最小限にしようと陰で色々手を回してる。




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