憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
襖が開くと中では手にお酒を持ちながら楽しそうに話してる人たちがいた。
襖に近い所に座ってた人が理玖に気づいたようで、「おー!!理玖が来たぞー!」と大きな声で叫んでた。
うるさ…と呟きながら理玖は私の手を引いて足早に隅の方へと向かった。
私に笑いかけてくれる人たちばかりで、頭を下げながら挨拶をしていく。
「あの理玖が結婚とか時の流れ怖すぎ。」
「俺らの後をついて回ってたチビ助がな〜!」
小さい頃の話聞きたいと思いつつも理玖が嫌そうなので遠くから聞き耳を立ててみる。
隅っこに座らせた理玖は目の前に並んでる豪華な食べ物を私にいっぱい取ってくれる。
お寿司にお肉、おっきな伊勢海老までいた。
「俺が食べさせるか?」
笑いながら言う理玖に慌てて箸を取る。
こんな大勢の人がいるのにそんな甘えたことはできないよ!
…2人きりだったら甘えてたかもしれないけど。
しばらく2人で食べながらも挨拶して回らなくて良いのか理玖に聞いたら、『大丈夫。これから頻繁に会うと思うし。…それに、俺の選んだ女なら間違いねぇってみんな分かってる。』と耳元で言われてしまい、真っ赤になってしまった。