憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
そこで呼び止めなかったのは、族を抜けられる良いきっかけになると思ったから。
ヤンキーになりたいって言ってたらしいけど、あいつはそんなものになる必要もない。
…姫ならぴったりだったろうけど。
ヤンキーになってなくても、あんなに純粋な高校生は中々いない。
だから、夜鴉にいたら真っ白なあいつを穢してしまうのではないかと心配だったところもある。
ようやくその心配がなくなったと思えば、女からの嫉妬心で酷い目にあってる。
……それに、遊蘭総長からの『次はない。』という一言
まだヤンキーへの憧れがあるのか?
遊蘭に入ったという情報はない。
…どこで遊蘭総長と繋がった?
奴はほぼ学校には来ない。教室に来るのは半年に一度だと聞く。
俺でも会ったのは総長になった時とたまたま会った1回のみ。
もしものために総長は連絡先を交換するのが決まりになっていたから連絡先は知っていたが、連絡が来たのはこれが初めて。
次、加奈子の企みで白井彩の身に何かあれば、遊蘭との全面戦争になると『次はない。』の一言で感じる。
加奈子は下っ端がたまに白井彩のことを話してるのを聞くたびに顔を歪めていた。
とにかく、下っ端に白井彩の名前を倉庫では出さないことを伝える。
「……あいつ、俺の番号にかけろよ。渡しただろうが。」