憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
「空き教室の居心地が良いから、気に入ってるの。」
「それだけ?」
「えっ…?」
一歩ずつ近づいてくる加奈子ちゃん
携帯を手にすると、画面を見せられて固まった。
「これ、あんたよね?そして頭がもうひとつ。この距離、……この教室。」
「あ、いや、これは…っ、」
下からのアングルで私の顔が少し見えてる。
そして私の顔を隠してるのはもうひとつの頭
…何をしているのかよく分かる写真だ。
そんな写真を撮られるとは思いもしない私は恥ずかしくて狼狽えてしまう。
「加奈子ちゃんっ、何で写真なんか。」
「…どういう関係なの。まさか付き合ってるとか言わないよね?……この教室の主とキスしてたとか、言わないわよね!?」
胸ぐらを掴まれ、近くの木に抑えられる。
「っ加奈子ちゃん!待って!」
「あの時は知らなかった。だって、航から不細工の女好きがいるって聞いてたのに。」
加奈子ちゃんが何を言ってるのか理解できない。
徐々に力が込められていき、苦しくなってくる。
「あんなイケメンがいるなら!お前をあそこに閉じ込めるなんてことしなかったのに!!」