私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「和田ー、香音頼むわ」
「あぁ」
下山先生の家の中には一人の男性がいた
この人が……友達なのかな…?
下山先生とその男性は家の奥の方に消えていった
そしてしばらくして戻ってきた
「幸輝、待たせて悪かったな」
「いえ……それで香音は…?」
「まだ寝てるけど………もうすぐ目覚めると思う」
「そうですか………香音のところにいてもいいですか?」
「もちろん」
下山先生に案内してもらい寝室で香音が起きるのを待った
少しして香音は目覚めた
「……………っ」
「香音?
大丈夫か?」
「…………お兄……ちゃん……?」
「そうだよ
大丈夫?」
「うん………ここって………」
「下山先生の家
香音、下山先生と喧嘩したんだって?」
「…………別にそんなんじゃ………」
「じゃあどうして俺のところ来た?」
「…………………」
「自分のせいだと思ってるのか……?
お母さんが死んだの」
「…………実際そうじゃん
私が殺したようなもんだよ………」