私の人生を変えてくれた人 ~もし君が生きてたら~ 前編
「違うよ
お母さんが死んだのは……事故のせいだよ」
「…………その事故だって………あの飛行機に乗っていなければ………私が高校に受かったから………私がいたから………最後まで辛い思いさせた………」
「そんなの香音のせいじゃないだろ」
「私のせいだよ…!
全部……全部私が!」
「………………香音はどうしたいの?
そう思いこんで………辛いだけじゃん?」
「………………辛くない」
「あっそ
下山先生と変わるな」
「……………………」
「でもこれだけは覚えといて
香音が生きててくれて凄い嬉しい
誰も香音が死ぬことは望んでない
香音は俺のたった一人の妹なんだから
香音の代わりなんていない」
「…………お兄……ちゃん………」
「じゃ、俺は帰るから
早く元気になれよー」
そう言って寝室からでた
リビングに戻ると賑やかだった
「おう!
幸輝、香音どうだった?」
「何とも言えないですけど…………楽しそうですね」
「まぁな………花恋さん面白いな」
「そうですか………じゃあ俺ら帰るんで、香音のことお願いします」
「おう
ありがとうな」
そして俺は花恋を連れ、帰っていった