不埒な上司と一夜で恋は生まれません
「だが、俺が自分で鍵を開け、お前を自宅に招き入れたことが気になる。

 そもそも、俺はそう簡単に人を家には入れないタイプだ。

 そのままお前に連れてってもらって、寝室に行くだなんて。
 俺はお前のことが好きなんじゃないだろうか」
と耀は言い出す。

 いや……単に早く寝たかったんじゃないんですかね?

「ともかく、なにか気になるから、しばらくお前と過ごし、お前と、お前といるときの俺を観察してみよう」

 そんな冷静な判断ができる時点で、そこに愛とか恋とか、なさそうなんですけど……と思いはしたが。

 逆らったら怖そうなので、仕方なく、はい、と頷いた。




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