不埒な上司と一夜で恋は生まれません
「あ、私、ちょうどゴミ袋ないから、買いましょうか」
と言って、

「じゃあ、俺が買ってやる」
と言われる。

 神森耀からの初プレゼントは、燃えるゴミ袋だった。

 和香はその袋を見ながらレジで呟いた。

「友だちは、この間、親戚のうちで、『燃えたいゴミ箱』を見たって言うんですよ。

 燃えないゴミのゴミ箱だったみたいなんですけど。

 ……私は、この袋、たまに、『燃えてゴミ袋』に見えるんですけどね」

「何故、願望だ……」

 焼却場でしっかり燃やしてもらえ、と言われた。



< 45 / 438 >

この作品をシェア

pagetop