不埒な上司と一夜で恋は生まれません
 


 ゴミ袋を手にしたまま、二人でどんぶりを食べに行く。

 耀は今日は歩いてきていたようだった。

「あっ、これで呑めるではないですか」
と和香が言うと、

「うどんとどんぶりの店でか……」
と耀は眉をひそめる。

「いや~、呑もうと思えば、なんででも呑めますよっ。
 ハンバーガーでもチキンでも、肉まんでも」
と和香は燃えてゴミ袋を手に笑う。

「……お前は酒好きなんだな」

 その口調に、おや、と思い、
「課長はお嫌いなんですか?」
と訊いてみた。
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