不埒な上司と一夜で恋は生まれません
「じゃあ、指紋を登録したら、近距離から俺を撃つ気か」

「いや、別に課長は撃ちたくないです」

 その言い方がなんだか気になり、
「誰なら撃ちたいんだ?」
と訊いてしまう。

 和香は沈黙した。

「……俺は激しく酔ったときのことも記憶してるから気をつけろ」
となんとなく忠告する。

「ありがとうございます。
 では、帰ります。

 あ、ベッドまでお連れしなくていいですか?」
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