ウチの居候ヴァンパイアくん。


「由里さんの肩、いつもより凝ってる。しっかり仕事を頑張ってる証拠だね。」


おつかれさま、と呟くアキラに、由里は心まで軽くしてもらったような気分になった。


「…ありがと、アキラ君」


由里は小さな声でそう呟いた。


由里のマッサ—ジを一通り終えたアキラは「はい、マッサ—ジ終わりっ」と言うと、ソファの前面に回り込んで、由里の隣に座った。


「それで…由里さん。よかったら…」


言いたいことを言いにくそうにしているアキラの前に、由里は左腕を持ってきてから言った


「いいよ。マッサ—ジしてくれた分の、ご褒美ね。」


アキラは、嬉しそうな表情で由里の顔を見ると「じゃあ…いただきます」と言って、由里の左手首を優しく握った。


そのまま、肘のちょうど裏側のところに自分の口元が来るよう、アキラは由里の腕を少し持ち上げた。

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