ウチの居候ヴァンパイアくん。
「それにしても、由里さんが家に持ち帰ってたプレゼン資料を見て、就職先を決めておいて正解だったよ。おかげでまた会えた。」
「え!?そうだったの?」
「そ。プレゼン資料に載ってた会社に応募してみたら、たまたま一社受かったんだ。あの頃は現場の作業員として雇ってもらってたんだけど、現場監督から『お前に現場は勿体ないから、営業にまわれ』って言われてさ。ヴァンパイアって、普通の人より体力あるし、筋肉もつきやすいから、現場作業の方が向いてるって自分では思ってたんだけど、俺の営業トークの才能を買ってくれたんだ。嬉しかったなぁ。」
しみじみとそう言うアキラを見て、由里はまだ驚いた表情のままだ。
そんな様子を見て、アキラは嬉しそうに笑った。
「由里さんと一緒に仕事できたらなぁ、なんて夢みたいに思ってたけど、ホントに叶うなんて、すごくない?俺、あの頃よりいい男になったと思うけど、どう?もしまだ彼氏がいないなら、俺のこと彼氏候補として―」