ウチの居候ヴァンパイアくん。
「…もう好きだもん。」
「え!?」
アキラが驚いて聞き返したので、由里はもう一度言った。
「あの日、気付いたの。アキラ君と過ごす時間がどれだけ私にとって大切で心地よくて、楽しかったかって。それはアキラ君とじゃなきゃ、作れない時間なんだって。あの日から…アキラ君のことが好きで、ずっと忘れられなかったの。それが…私の話したかったこと。」
思ってもみなかった言葉を聞いて呆然とするアキラに向かって、由里は柔らかく笑いかけて言った。
「髪が長いアキラ君も、今みたいに短髪のアキラ君も好き。ヴァンパイアなアキラ君も好き。大好き。」
「…っ、由里さんっ」
気付いたら、由里はアキラの腕の中に収まっていた。
優しく抱きしめてくるアキラの腕は震えていた。
「…俺も好きだ、由里さん。俺のこと、受け入れてくれて、本当にありがとう。」
アキラの声も震えていた。
公衆の面前だが、今はもう何も考えられない。