ヴァンパイアガールズ
意外にも,ちはやは私を送ると言った。

大した額じゃないけど,本当に奢らせたのは悪かったかなとほんのり罪悪感を感じながら。
 


「近いから」



と私は断った。

家についた私は,疲労でふらふら。

誰かと出歩くのは久しぶりだったなと,ベッドに倒れる。

あと数時間で両親が起きるはずだから,その前に起こしては悪いと,寝返りをうつのを止めた。

うとうとと視界が遠のく中で,ぽつんと思う。

今日の私は,人間の彼氏に付き合った……優しいヴァンパイアの彼女の様だったなと。

そんな,私とは遠い世界のことを。
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