Galaxyな彼は、【完】
- 11.幼馴染以上は望まない -
あれから数日経ち、スリーポイントシュートは無事最終回を迎え、予想通り世間はスリポロスに陥っている中、
「海ちゃん、ずっと元気ないけど、やっぱりこの間のあれが理由…?」
大学内、人気の少ない屋外の芝生の上で3人で昼ごはんを食べている時、陽子ちゃんが心配そうに聞いてくる。
「…違うの…色々あって」
そう俯く私に、
「そっか…無理に言わなくていいからね」
って寄り添ってくれる明里ちゃん。
「ありがとう」
彗のことを知ってからも2人とも無理に私のことを聞き出したりしない。本当にいい子たち。
私が元気がない理由はきっと、彗とあんなことがあって、しばらく話せてないから。
彗は私の原動力だったんだなって実感した。
「あれから沙輝って子に何もされてない?」
少し遠慮気味に聞いてくる陽子ちゃん。