緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
「えっ?! か、格好良い? ホント? アンちゃんがそう思ってくれるなら嬉しいな!」

「嘘じゃないです! お世辞でそんなことは言いません!」

 実際、ヴェルナーさんの顔は整っているし、格好良いと思う。しかも老若男女憧れの騎士団員だし、かなりモテるのではないだろうか。

「あっ! そうだ! 妹さんのお誕生日なんですよね? 花束はどうされますか?」

 すっかり本題を忘れかけていたけれど、ヴェルナーさんは妹さんの花束を買いに来てくれたのだ。勘違いのお詫びも兼ねて、とびきり素敵な花束を作ろうと思う。

「あ、そうだね。えっと、じゃあ可愛い感じでお願いしようかな」

「はい! 少々お待ち下さいね」

 私は八重咲きのトゥルペ、大輪のローゼとクリュザンテーメ、ガーベラにブプレリウムとヴィッケなど、お店に並んでいる花の中から厳選して花束を作る。
 可愛い色合いながらも高級感が漂う、華やかな花束だ。

「うわぁ! すごく可愛いね! これならフィーネも喜ぶよ! アンちゃん有難う!」

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