緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
 満面の笑顔を浮かべて私に抱きついたのはフィーネちゃんで、その嬉しそうな顔を見て、きっとご両親の許可が降りたのだろうと思う。

「お父様もお母様もお手伝いしても良いって許可を下さいましたわ!!」

「すごい! 本当に説得したんだ! 大変だったんじゃないの?」

 家訓からして、意外と許可をくれるのではないかと思っていたけれど、たった一日で許可されるとは。

「それが、お兄様だけではなくてお姉様たちも協力してくださいましたの!!」

「えっ?! お姉さんたちが?!」

「はいっ! お姉様方はアンさんの花束を知っていますから!」

 ヴェルナーさんが今までお姉さん方に花束をプレゼントしていたことで、私のセンスや仕事ぶりを見たお姉さん方が、私を高く評価してくれたのだそうだ。
 そのことが許可を取る後押しになったのだと、フィーネちゃんが教えてくれた。

「そうなんだ……えへへ、嬉しいな」

 自分の仕事が認められているのだと、そう思うと嬉しくて笑みが溢れてしまう。

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