緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
「アンネリーエさんには我が家の子供達がとてもお世話になっているとお聞きしています。末っ子のフィーネの件では無理を聞いていただき感謝しております」

「あっ、こちらこそフィーネちゃ……フィーネさんにはとても助けられています!! 許可をいただき有難うございます!!」

 お貴族様とどのように会話すれば良いのかわからず、しどろもどろになりながらも何とか受け答えをする。

「今日はアンネリーエさんにお願いがあり、こうしてお招きさせていただきました。詳しい内容は食事をしながらお話させていただいても?」

「は、はい……っ! よろしくお願いします!!」

「はは、そんなに緊張されなくても大丈夫ですよ。どうぞ肩の力を抜いて下さい」

 カチコチの私をディーステル伯爵が気遣ってくれる。ヴェルナーさんやフィーネちゃんたちの父親だけあって、結構フランクな性格なのかもしれない。

 そんなディーステル伯爵は、美男美女の子供を持つ人だけあって、綺麗に歳をとった物腰の柔らかい中年の美丈夫だった。
 昔はさぞやオモテになっただろうお顔をしている。

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