緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
「そうそう、まずは汗を流さないと!」

「汗臭い男は敬遠されるわよ〜〜!」

 一緒に来ようとしたヴェルナーさんをお姉様方が追い返してしまう。こうしてみるとやっぱりお姉様方は強いなぁ、と感心する。

 そうして伯爵様に挨拶をした私はお姉様方とテラスに移動し、素敵な庭園を眺めながらお茶とデザートを頂いた。
 てっきりヴェルナーさんのことでからかわれるかと身構えていたけれど、お姉様方は私のお店や仕事のことに興味があるらしく、色々と質問に答えている内に結構な時間になってしまった。

「あ、そろそろお暇させていただきます。明日の準備もしないといけませんので」

「あら、もうそんな時間?」

「まあ、本当だわ。引き止めてごめんなさいね」

「これからお仕事だなんて……。じゃあ、お着替えをしなくちゃね」

「帰りは弟に送らせるから〜〜安心して〜〜」

「アンさんにお泊りしていただきたかったのに……残念ですわ!」

「お泊りは流石に出来ないかな。ごめんね」

< 202 / 238 >

この作品をシェア

pagetop