緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
それだけ、今回の婚約式は大きなビジネスチャンスなのだ。この絶好の機会を逃がすわけにはいかない、とバラバノフは考えた。
この国で売られている花の殆どが輸入に頼っている。それはアレリード王国の近くに魔物の住む大森林があるため、農作物を生産出来る農地が不足しているからだ。
だからその店の生花の輸入ルートを断ち切れば、たちまち立ち行かなくなり、店を畳むしかなくなるだろう。
それからしばらくして、婚約式を担当する店が判明した。
「店の名前は『ブルーメ』と言いまして、年若い女店主が営む小さい店で、王都の外れにあるとのことです」
「うーむ……。どうしてそんな店が選ばれたんだ? 全く理解できん」
バラバノフは不思議に思いながらも、そんな小さい店なら少しの圧力ですぐに潰れるだろうと考えていたが、その予想は見事に外れることとなる。
何故なら、その小さい生花店『ブルーメ』は、どこからも花を仕入れていなかったからだ。
「な、なぜ……! この店は一体どこから花を……っ?」
「それが、どうやら店の裏で花を生産しているらしい、と報告が」
「何っ?!」
この国で売られている花の殆どが輸入に頼っている。それはアレリード王国の近くに魔物の住む大森林があるため、農作物を生産出来る農地が不足しているからだ。
だからその店の生花の輸入ルートを断ち切れば、たちまち立ち行かなくなり、店を畳むしかなくなるだろう。
それからしばらくして、婚約式を担当する店が判明した。
「店の名前は『ブルーメ』と言いまして、年若い女店主が営む小さい店で、王都の外れにあるとのことです」
「うーむ……。どうしてそんな店が選ばれたんだ? 全く理解できん」
バラバノフは不思議に思いながらも、そんな小さい店なら少しの圧力ですぐに潰れるだろうと考えていたが、その予想は見事に外れることとなる。
何故なら、その小さい生花店『ブルーメ』は、どこからも花を仕入れていなかったからだ。
「な、なぜ……! この店は一体どこから花を……っ?」
「それが、どうやら店の裏で花を生産しているらしい、と報告が」
「何っ?!」