緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
たとえ色が変わらなかったとしても、マイグレックヒェンはとても可愛い花だから、私はこの花をもっと咲かせたいという気持ちになっていたのだ。
そうしてマイグレックヒェンの花が満開になるのを楽しみに仕事に励むことしばらく、再び美男子さんがお店にやって来た。
「花束を頼む。女性に贈る花で、見舞い用だ。色は任せる」
「えっと、いらしゃいませ。花束ですね、有難うございます。少々お待ち下さい」
前回私がした質問を覚えていたのだろう、美男子さんはスラスラと注文内容を口にした。その方が私としても質問する手間が省けて助かるけれど。
(前回は黄色系でまとめたから……今回はやっぱりピンクかな)
前回の花束を気に入ってくれたのだろうけど、だからといって同じような花束だと面白くない。
私は収穫したばかりのゲンゼブリュームヒェンとラヴェンデルを使い、ピンクから紫系のグラデーションの花束を作った。
可愛らしい中にも落ち着いた色合いで、とても華やかな花束が完成する。
「色をお任せいただいたので、今回はピンク系にしてみました。如何でしょう?」
「うむ、とても良い。今回も喜んでくれるだろう」
そうしてマイグレックヒェンの花が満開になるのを楽しみに仕事に励むことしばらく、再び美男子さんがお店にやって来た。
「花束を頼む。女性に贈る花で、見舞い用だ。色は任せる」
「えっと、いらしゃいませ。花束ですね、有難うございます。少々お待ち下さい」
前回私がした質問を覚えていたのだろう、美男子さんはスラスラと注文内容を口にした。その方が私としても質問する手間が省けて助かるけれど。
(前回は黄色系でまとめたから……今回はやっぱりピンクかな)
前回の花束を気に入ってくれたのだろうけど、だからといって同じような花束だと面白くない。
私は収穫したばかりのゲンゼブリュームヒェンとラヴェンデルを使い、ピンクから紫系のグラデーションの花束を作った。
可愛らしい中にも落ち着いた色合いで、とても華やかな花束が完成する。
「色をお任せいただいたので、今回はピンク系にしてみました。如何でしょう?」
「うむ、とても良い。今回も喜んでくれるだろう」