緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
ヴェルナーさんは私が作った花束をいたく気に入ってくれたらしく、お会計を済ませて花束を渡すと、私にお礼を言って颯爽と店から出ていった。
「有難うございました」
花束を贈る相手がヴェルナーさんの恋人なのか親兄弟なのかはわからないけれど、受けっ取った人が喜んでくれたら良いな、と思う。
それからしばらくお客さんの相手をし、閉店時間が近づいた頃、ジルさんがやって来た。
「いらっしゃいませ。……あれ? どうかされました?」
お店のドアを開けて、お店の中に入ってきたジルさんを見た私は驚いた。
ジルさんの手には前回渡したアルペンファイルヒェンの鉢が握られていて、そのアルペンファイルヒェンは見るからにしおれていたのだ。
「ど、どうしたんですか?! ジルさんもアルペンファイルヒェンも元気がなさそうですけど!」
しおれているアルペンファイルヒェン同様に、ジルさんの表情もしょぼくれている。いつもキリッとしているのに、まるで怒られた犬のように耳が垂れている幻が見える。
(あ、今日は花じゃなくてケモミミの幻影だ)
ジルさんはおずおずと私に鉢を差し出した。
「有難うございました」
花束を贈る相手がヴェルナーさんの恋人なのか親兄弟なのかはわからないけれど、受けっ取った人が喜んでくれたら良いな、と思う。
それからしばらくお客さんの相手をし、閉店時間が近づいた頃、ジルさんがやって来た。
「いらっしゃいませ。……あれ? どうかされました?」
お店のドアを開けて、お店の中に入ってきたジルさんを見た私は驚いた。
ジルさんの手には前回渡したアルペンファイルヒェンの鉢が握られていて、そのアルペンファイルヒェンは見るからにしおれていたのだ。
「ど、どうしたんですか?! ジルさんもアルペンファイルヒェンも元気がなさそうですけど!」
しおれているアルペンファイルヒェン同様に、ジルさんの表情もしょぼくれている。いつもキリッとしているのに、まるで怒られた犬のように耳が垂れている幻が見える。
(あ、今日は花じゃなくてケモミミの幻影だ)
ジルさんはおずおずと私に鉢を差し出した。