緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
今日はジルさんがお店に来てくれると思うと、楽しみでいつもより気合が入る。
お店に出す花も、ジルさんの花束に使う花を中心に選んでいるので、何となくいつものお店が甘ったるい雰囲気になってしまった。
(うーん、ちょっと可愛すぎたかな? どんだけ楽しみにしてるんだか……)
やはりいつもと違う店の雰囲気に常連さんも気付いたらしく、「あらあら、今日は可愛いお花でいっぱいね」とか「おお?! 何だ何だ。今日は随分華やかじゃねぇか」と言われてしまった。
「えへへ。今日は週末だし、花束を買いに来てくれる人が多いからね」
私は誤魔化すようにお客さんに説明した。皆さんとっても良い方達なので、疑う素振り無く信じてくれたけれど。
(これはイカン。お店が変な方向に行ってしまう)
お花屋さんだから可愛い花でいっぱいなのは当たり前ではあるけれど、花屋「ブルーメ」は幅広い層をターゲットにしているのだ。
中には年配のお客様も多いのだから、こんなきゅるんきゅるんした甘い雰囲気なお店ではダメなのだ。
それからしばらく、お店に来るお客さんに甘い甘いと言われながら仕事をこなしていく。
お店に出す花も、ジルさんの花束に使う花を中心に選んでいるので、何となくいつものお店が甘ったるい雰囲気になってしまった。
(うーん、ちょっと可愛すぎたかな? どんだけ楽しみにしてるんだか……)
やはりいつもと違う店の雰囲気に常連さんも気付いたらしく、「あらあら、今日は可愛いお花でいっぱいね」とか「おお?! 何だ何だ。今日は随分華やかじゃねぇか」と言われてしまった。
「えへへ。今日は週末だし、花束を買いに来てくれる人が多いからね」
私は誤魔化すようにお客さんに説明した。皆さんとっても良い方達なので、疑う素振り無く信じてくれたけれど。
(これはイカン。お店が変な方向に行ってしまう)
お花屋さんだから可愛い花でいっぱいなのは当たり前ではあるけれど、花屋「ブルーメ」は幅広い層をターゲットにしているのだ。
中には年配のお客様も多いのだから、こんなきゅるんきゅるんした甘い雰囲気なお店ではダメなのだ。
それからしばらく、お店に来るお客さんに甘い甘いと言われながら仕事をこなしていく。