緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
てっきりこの馬車はヘルムフリートさんの持ち物だと思いこんでいた私はすごく驚いた。
「アン、この馬車が気に入ったのか? ならこの馬車をアンに贈ろう。……いや、中古は駄目だな。うむ。アンに似合う新しい馬車を作らせよう」
「はい? え、いや、冗談ですよね……?」
ジルさんも冗談を言うんだなー。っていうか冗談のスケールが違うなーと思っていた私に、ジルさんは真顔で否定した。
「冗談ではない。アンの好みを教えてくれれば、その通りに作らせよう」
「え」
相変わらず真顔で言い切るジルさんに、一体どうすれば……と思っていたら、ヘルムフリートさんが助け舟を出してくれた。
「ジギスヴァルト、アンさんが困ってるじゃないか。っていうか、普通は馬車を貰っても迷惑になると思うけど」
「……む。そうか……迷惑か……」
「あ! いえ、迷惑というか、便利だと思うんですけど、置き場所がありませんし、馬の世話とか出来ませんので……。でもお気持ちはすごく嬉しいです!」
ジルさんがすごく残念そうに呟くので思わず自分でもよくわからないフォローをしてしまう。
「俺はアンにお礼がしたいのだが……」
「アン、この馬車が気に入ったのか? ならこの馬車をアンに贈ろう。……いや、中古は駄目だな。うむ。アンに似合う新しい馬車を作らせよう」
「はい? え、いや、冗談ですよね……?」
ジルさんも冗談を言うんだなー。っていうか冗談のスケールが違うなーと思っていた私に、ジルさんは真顔で否定した。
「冗談ではない。アンの好みを教えてくれれば、その通りに作らせよう」
「え」
相変わらず真顔で言い切るジルさんに、一体どうすれば……と思っていたら、ヘルムフリートさんが助け舟を出してくれた。
「ジギスヴァルト、アンさんが困ってるじゃないか。っていうか、普通は馬車を貰っても迷惑になると思うけど」
「……む。そうか……迷惑か……」
「あ! いえ、迷惑というか、便利だと思うんですけど、置き場所がありませんし、馬の世話とか出来ませんので……。でもお気持ちはすごく嬉しいです!」
ジルさんがすごく残念そうに呟くので思わず自分でもよくわからないフォローをしてしまう。
「俺はアンにお礼がしたいのだが……」