緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
ジルさんはヘルムフリートさんに笑われたことにムッとしている。
私は初めてジルさんのそんな表情を見ることが出来て嬉しく思う。
「あれ? もしかしてその団員さんって……」
「……ああ、ヴェルナー、だな」
ジルさんは騎士団の食堂で、ヴェルナーさんが女性への贈り物には花がいいと自慢気に言っていたのを聞いたのだそうだ。
その時お店のことは言っていなかったらしいので、ジルさんが私のお店に来たのは本当に偶然だったようだけれど。
「アンさんの花束をフロレンティーナがすごく気に入ってね。贈り物はアンさんの花束が良いって言うから、ずっとジギスヴァルトにお願いしていたんだよ」
ジルさんはヘルムフリートさんの代わりに毎週花を買いに来ていたのだそうだ。
「ああ、彼女は俺にも礼を伝えるように言っていた。いつもアンの花束に励まされていると」
「そんな……! こ、光栄です! 王女殿下に気に入っていただけるなんて……! 本当に嬉しいです!」
自分が作った花束が誰かの励みになるなんて、こんなに嬉しいことはない。私は嬉しさで思わず涙腺が緩みそうになってしまう。
私は初めてジルさんのそんな表情を見ることが出来て嬉しく思う。
「あれ? もしかしてその団員さんって……」
「……ああ、ヴェルナー、だな」
ジルさんは騎士団の食堂で、ヴェルナーさんが女性への贈り物には花がいいと自慢気に言っていたのを聞いたのだそうだ。
その時お店のことは言っていなかったらしいので、ジルさんが私のお店に来たのは本当に偶然だったようだけれど。
「アンさんの花束をフロレンティーナがすごく気に入ってね。贈り物はアンさんの花束が良いって言うから、ずっとジギスヴァルトにお願いしていたんだよ」
ジルさんはヘルムフリートさんの代わりに毎週花を買いに来ていたのだそうだ。
「ああ、彼女は俺にも礼を伝えるように言っていた。いつもアンの花束に励まされていると」
「そんな……! こ、光栄です! 王女殿下に気に入っていただけるなんて……! 本当に嬉しいです!」
自分が作った花束が誰かの励みになるなんて、こんなに嬉しいことはない。私は嬉しさで思わず涙腺が緩みそうになってしまう。