時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
まぁ、まだ奴隷という身分が解消されたわけではないから、生きづらいんでしょうけど……
きっと、いつか解消されるはず。
そう願うしかない。
「俺はあなたのところに行きたいです」
「えっ……」
今まで言葉を発してなかったから、初めて言葉を発してくれたことも驚いたけど……まさか、私のところに行きたいと言うなんて。
でも、ここで捨てたら、中途半端に助けたことになるかもしれないわね。
「……分かったわ。ついていらっしゃい」
ひとまず、家に連れて帰りましょう。
ただ、お父様の許可が必要になるわけだけど……許してもらえるかしら?
そのことを考えて不安になっていた私は知らなかった。
まさか、この時後々関わることになる3人の男が見ていたなんて。
私は知る由もなかった。