人肉病
☆☆☆
それから私と圭太は2階の誰も居ない教室で座り込んでいた。
圭太は純一のあんな姿を見てしまったのがショックだったようで、少しも口をきこうとはしなかった。
私は窓から外のグラウンドの様子を確認した。
そこには学校内から運び出されていく負傷者たちの姿が見える。
みんな自衛隊員たちに抱えられて、動いている者は1人もいない。
「自衛隊員たちが学校内にもいるんだ……」
その姿はまで見ていなかったけれど、できる範囲で遺体を回収しているみたいだ。
その遺体の中には感染者も混ざっているようで、感染者たちの死体は黒いビニールに入れられ、密閉されていく。
あれじゃまるでゴミ扱いじゃない。
その様子を見て胸の内側が痛くなる。
感染したくてしたわけじゃないのに、死んだ後の扱いもあんなふうになってしまうなんて、信じられなかった。
他の人たちを守るためだと言っても、気分はよくない。
「なにを見てるんだ?」
少し落ち着いたのか、圭太がそう聞いてきた。